nidi gallery

exhibotion

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exhibition

Johanna Tagada Hoffbeck

“Dreaming About Tomorrow”

ジョアンナ・タガダ・ホフベック

「Dreaming About Tomorrow」

2022.10.8 sat – 10.30 sun

Cyclamen ‒ 2021, Vegetable and nuts painting on Wasli paper, approximately 22 × 30 cm

Design: Daichi Aijima

会期

period

2022 年10 月8 日(土) ‒ 10 月30 日(日)

開廊時間 12:00 – 18:00
休廊日 月・火
※10 月10 日(月)は祝日のため開廊、10 月11 日(火)・12 日(水)休廊

2022.10.8 sat ‒ 10.30 sun

open 12 – 6pm
closed every mon and tue
*open on 10.10 mon due to national holiday.
10.11 tue and 12 wed will be closed.

この度Nidi Gallery では、イギリスを拠点に活動するアーティスト、ジョアンナ・タガダ・ホフベックの個展「Dreaming About Tomorrow」を開催いたします。本展では、新作の油彩画や自身の農園で育てた植物などから採取した天然の絵具による絵画を中心に、プロジェクト「アナログ・ダイアリー」から写真作品、セラミックデザイナーのOlivia Fiddes(オリヴィア・フィデス / イギリス)、織物作家のPauline Simonet(ポリーン・シモネ/ フランス)とのユニークな共同作品などを発表いたします。また、会場には、昨年彼女が始めた非営利の取り組み「The Gardening Drawing Club」の活動として、どなたでも参加できる「シードライブラリー(種の図書館/ 種の交換ボックス)」を設置します。ヨーロッパ、アジア各地で精力的に展覧会を開催するタガダ・ホフベック。当ギャラリーでは2 年ぶり3 度目の個展となります。ぜひこの機会にお越しください。

【ジョアンナ・タガダ・ホフベックからのメッセージ】

『明日を夢みる』-気候変動、(ポスト)パンデミック、戦争と今の状況を考えると、この展覧会タイトルは、奇妙な励ましに聞こえるかもしれない。それでもこれが今回みなさんと一緒にやりたいこと。明日、明後日と続いていく日々を、明るく想い描くこと。夢みること。

今回の展覧会タイトルの由来は、Nidi Gallery と実現したい共同プロジェクトのアイディアを話していた2019 年に遡る。私の大好きな祖母ヨランドが、突然亡くなった。突然、想像もしていなかった、自殺という形で。私の作品をしばらくの間見続けている人達は、作品から私と祖母の親密さを感じていたかもしれない。祖母は、私にとって先生であり、友人であり、ある意味母であった。何ヶ月もの間、私はとても壊れやすい状態にあった。ゆっくり、ゆっくりと、ガーデニングの助けを借りて、回復していった。私はまた明日を夢みるようになったのだ。だからこそ今、私はごく自然な気持ちでこの言葉を書き、他者が再び夢みることを励ますのだ。

私の人生と仕事は、2020 年以来、はっきりとした形を持ち始めている。社会学的心理学的なアプローチの園芸を学び始め、家族が代々携わってきたパーマカルチャーではなく、園芸を深めていこうと決心した。現在、オックスフォードシャー市の郊外に夫と暮らし、スタジオで過ごす時間と同じくらい多くの時間を庭で過ごしている。私の個人的な興味であった、優しさ、連帯、思いやり、コミュニティーというテーマは大きく発展し、今では、アートと園芸をテーマにしたワークショップを企画し運営している。励ましたい、喜びを育てたい、共感したい、全ての生き物の苦しみを緩和したい、という私の願いは、ガーデニング・ドローイング・クラブのマニフェストとなっている。

この展覧会を訪れたあなたが、私がガーデニングをする時、誰かと一緒に庭にいる時に感じるエネルギーを少しでも感じてくれたら嬉しいです。それは好奇心であり、不思議に思うことであり、数ヶ月先や次の季節を待ち望むこと。種を植えるときはいつでも、将来に不安を覚えることなく、ただただ楽しみに思うのです。

明日を夢みるとき、私はジャティンダーの近くに座って、庭や庭にいる人々を一生描いていくことを夢みます。私の夢は、人間が動物をこれ以上殺さない世界が訪れること。そういう優しい世界を共に作れるようになることを望みます。

* ジョアンナ・タガダ・ホフベックからのメッセージ 翻訳 : 齋藤名穂

Johanna Tagada Hoffbeck ジョアンナ・タガダ・ホフベック

1990 年、フランス・ストラスブール生まれ。イングランド・オックスフォードシャーを拠点に活動するペインター、トランスディシプリナリー・アーティスト。ペインティング、ドローイング、インスタレーション、彫刻、映像、写真、執筆などからなる作品を通じて、エコロジカルなメッセージを柔らかく繊細な手法で表現している。プロジェクトの中には、環境や他者との交流が中心的な役割を担うものもある。自身の日常生活や自然観察からインスピレーションを得ながら、しばしば半自伝的ともいえる豊富な作品群によって、ポジティブさや前向きな気持ちを生み出すことを意図している。主な個展に「Meeting」(Pon Ding、台湾)、「The Things I made」(Nidi Gallery、東京)など。InOtherWords Imprint、Chose Commune、Jane & Jeremy から自身の活動に関する書籍を出版。2014 年、ポジティブな共同文化プロジェクト「Poetic Pastel」設立。2018 年、出版シリーズ「Journal du Thé - Contemporary Tea Culture」共同設立。2021 年、「The Gardening Drawing Club」設立。
※トランスディシプリナリー = 分野を超えた、多分野の

[The Gardening Drawing Club について]
ザ・ガーデニング・ドローイング・クラブ(The Gardening Drawing Club, TGDC)は、イギリスの大人と子どもたちにアートとガーデニングを無料で提供する、ホリスティックなアプローチのユニークなイベント・シリーズです。毎月開催されるワークショップ、トーク、体験などのイベントは、アートセンターからコミュニティガーデン、寺院まで、幅広い場所で開催されます。TGDC では、ガーデニングにヴィーガニック(ヴィーガン+オーガニック、動物由来のもの、化学肥料や農薬を使用しない)の手法を用いて、優しさや思いやりを提唱し、種子主権、人種、気候、土地の正義と補償、生物多様性、動物解放運動を支援しています。TGDC の活動は、パーマカルチャーと自然農法に着想を得ています。文化プロジェクト「Poetic Pastel」の一環であり、アートプロジェクトの形をとっています。TGDC は、アーティスト、ジョアンナ・タガダ・ホフベックによって2021 年に始められた非営利の取り組みです。