nidi gallery

exhibotion

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exhibition

小田原亜梨沙展

「work, sleep, and dream」

Arisa Odawara

“work, sleep, and dream”

2021.5.14 fri – 5.27 thu

SUPERSTAR, 1100×800cm, 2021, origami paper on cardboard ©︎Arisa Odawara

Design : Daich Aijima

会期

period

2021年5月14日(金) – 5月27日(木)

開廊時間 12:00 – 19:00
休廊日 水曜日 (5月19日、26日)

2021.5.14 fri – 5.27 thu

open 12 – 7pm
closed on wednesday(5.19, 26)

この度nidi galleryでは、約7年ぶり3度目となる小田原亜梨沙の個展を開催いたします。

小田原亜梨沙は約13年に渡って、日記をつけるように絵を描いています。過去・未来の思考、断片的な記憶、空想などを描き留めた水彩画シリーズ「my diary」をベースに、ちぎり絵やアクリル絵画、刺繍、陶芸など多岐に渡る表現で作品を制作しています。印象的な光景を捉えた水彩画、風景の一部が切り取られたようなちぎり絵、淡い色彩と曖昧な輪郭でモチーフが描かれたアクリル絵画など。これらの作品は、幼少期の記憶を通じて小田原の頭の中で生まれる多くのイメージ、その心象風景を独創的に写し出しています。

本展では、約280点に及ぶ水彩画をインスタレーションの手法で展示。併せて、新作を含むちぎり絵やペインティングを発表いたします。また、カナダのパブリッシャー・Slow Editionsより出版された新刊作品集『MY DIARY』の販売も行います。ぜひこの機会に、ギャラリー一面に広がる小田原亜梨沙の世界に触れてみてください。

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去年、その年が明けてからの数ヶ月後、メディアでは新型コロナウィルスの情報が少しずつ流れ始めた。
私が住んでいる山奥ではそれほど目立った動きは見受けられなかったけれど、準備中がある学芸大学に行くと商店街はマスク、トイレットペーパー、生理用品、非常食を買い求める人々が慌ただしく行き来していた。ただならぬ雰囲気に圧倒され久しぶりに鼻血が出た。
その後、緊急事態宣言が発令され、街は静寂に包まれた。家の周りの植物を見て過ごすことがより多くなり、長い長い春休みが続いた。
一方、近くの山は登山客で賑わっていた。外なら許されると思って来た登山客で山頂は密になっていた。
天気が良い日には特に外へ出たいし、自然に触れたい。自然を求めて一斉に外へ出たのだろうか。
小さい頃、山の中でよく過ごした。川のせせらぎ、葉擦れ、焚き火の音が流れる中、辺りが暗くなる頃には全てを終え、灯火に照らされながら家族でたわい無い話をしたり、物思いにふけた。そして眠る。
太陽、空気、水、自然の恵の中で私たちは生かされているが、そんな当たり前なことを再認識しているマスク生活はまだつづく。
小田原亜梨沙

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【新型コロナウイルス感染予防ご協力のお願い】

・マスクの着用と入場時の手指の消毒の協力をお願いいたします。

・発熱や咳などの症状があるお客様はご遠慮いただきますようお願いいたします。

・ギャラリー内が混雑した場合、入場制限をさせていただくことがございます。予めご了承くださいませ。

・開催に関して変更等が生じた場合は、当ギャラリーのホームページとSNSにてご案内いたします。ご確認の上、お越しいただきますようお願い申し上げます。

小田原亜梨沙 Arisa Odawara
東京生まれ。学芸大学に所在する「準備中」をディレクションする傍ら作家として活動。行動の断片、ふとした時に垣間見る風景、妄想など、断片的に脳に残った出来事を紙に水彩絵の具で描き留め、そこからちぎり絵、アクリル絵画、刺繍、陶芸作品を制作。2019年Nievesより"My Drawings"、2021年Slow Editionsより"MY DIARY"が出版される。