nidi gallery
exhibition
山﨑知佳個展
「Power of Joint」
Chika Yamazaki
“Power of Joint”
2020.3.20 fri – 4.2 thu 【会期変更: 3.31 tue / 5pmまで】
nidi gallery 企画展
会期
period
2020年3月20日(金) – 4月2日(木)
【新型コロナウイルス感染拡大防止のため会期を3月31日(火)17時までと変更いたします】
開廊時間 13:00 – 20:00
休廊日 水曜日(3月25日, 4月1日)
2020.3.20 fri – 4.2 thu
【The exhibition will end on 3.31 tue, 5pm to prevent infection from coronavirus.】
open 1 – 8pm
closed on wednesday(3.25, 4.1)
この度、nidi galleryでは初となる山﨑知佳の個展を開催いたします。本展では、新作のガラス作品約30点を発表いたします。
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Power of Joint
私が発想を得るものの一つに、美しい景色や、自然物、人の造形物があります。
その中に共通するものとして、無数のもので成り立つという構造があります。
そこら中に存在するもの全て、細胞や粒子の集まりなのかもしれませんが、まじまじとその成り立ちやそこに至る道筋みたいなものを想像した時、特別なエネルギーを感じます。
例えば、山々を見れば、無数の木々や岩盤、動物の気配、空気の層。ビルから見た壮大な街並み、人の軌跡。草や葉の透き通る葉脈など。植物を材料にして、人の手から生み出された籠や染織、細かな刺繍なども。
それは「きれいだな、素晴らしいな」と思う普遍的な感覚でもありますが、目の前の風景や形から、そこにある沢山の工程や時間や命をミクロに想像することができるからです。呆然とした感動に包まれる、その感覚を形に表現したいのか、それとも作ることで、その感覚に近づきたいのかとも思います。自分自身が作る初期衝動を辿ってみると、そうしたものが成り立つ道筋を自分の手作業によって形にしたい気持ちに原動力があると思います。
ガラス自体も溶けた砂の集まりであり、その透明感や色は見た光景を再現してくれるような気がします。ガラスを真鍮線でつなぐ、という一つ一つ積み上げるような軌跡が、新しい景色となる形を探しています。そしてそのプロセスを踏もうとすると、不思議と自分自身にも心地よい力が生まれてくるのを実感します。
山﨑知佳
山﨑知佳 Chika Yamazaki
2011年 多摩美術大学大学院修士課程 修了
ガラスのオブジェやアクセサリーの制作をする