nidi gallery
exhibition
Yuko Kan Solo Exhibition
「壺中日月長 |こちゅうじつげつながし」
2019.12.6 fri – 12.20 fri
nidi gallery 企画展
会期
period
2019年12月6日(金)- 12月20日(金)
開廊時間 13:00 – 20:00
休廊日 水曜日 (12月11日、18日)
2019.12.6 fri - 12.20 fri
open 1 – 8pm
closed on wednesday(12.11, 18)
この度、nidi galleryでは3度目となる菅祐子の個展を開催いたします。本展では、新たに取り組んだ陶作品を発表いたします。
これまで木版画や木彫刻を中心に作品を生み出してきた菅祐子。バルサ材を用いた木彫刻では、その削りやすさとその独特の軽やかさを活かした表現で、次々と作品を生み出してきました。その創作活動を続ける中、徐々にじっくりと時間をかけて重さの感じられる作品を生み出したいと思うようになり、長年興味がありながらも踏み込めずにいた陶芸作品の制作を始めます。
彼女が制作の場に選んだ岐阜県多治見は古くから陶芸の街として栄え、陶芸を始めるのにはとてもよい環境でした。じっくりと制作に没頭できるその環境は、普段暮らしている東京と時間の流れ方が違うようだったと語ります。その幸福感から壺の中に桃源郷があるという逸話「壺中日月長(こちゅうじつげつながし)」を想起し、この逸話をテーマに今回の陶のオブジェを中心とした作品群を創りあげました。何気ない日々の暮らしをとても大切に感じ、今までバルサ材ではできなかったお皿、スプーン、燭台など日常で使うことのできる作品も加わっております。生活の中で見たり触れたりすることで、ふと何かに急かされるような慌ただしさからほんのひと時離れ、壺の中の桃源郷にワープできるような作品にぜひ触れてみてください。
菅祐子 Yuko Kan
1981京都生まれ。多摩美術大学大学院美術研究科版画専攻修了。木版画を始め木彫刻や陶芸など様々な技法を用いて独自の世界を表現する。現在個展を中心に活動中。