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exhibition

Feiyi Wen

“correcting the wind”

フェイイ・ウェン

『correcting the wind』

2026.9.12 sat – 9.20 sun

会場 : (PLACE) by method
東京都渋谷区東1-3-1 カミニート14号

Design: Akiko Wakabayashi

会期

period

2026年9月12日(土)– 9月20日(日)

12:00 – 19:00
会期中無休、最終日のみ17:00閉場

会場 : (PLACE) by method
東京都渋谷区東1-3-1 カミニート14号
*ページ末尾のリンクをご覧ください。

▪️【Artist Talk】
Feiyi Wen × 河内タカ
9.12(土)16:00–17:15

満席となりました。
お申し込みをありがとうございました。

▪️ オープニング・レセプション|9月12日(土)17:30–19:00
Feiyi Wenによるブックサイニングも行います。

2026.9.12 sat – 9.20 sun

12pm – 7pm
Open Daily, closes at 17:00 on the last day only

Venue : (PLACE) by method
Caminito #14, 1-3-1, Higashi, Shibuya-ku, Tokyo
*Map linked at the end of this page.

▪️【Artist Talk】
Feiyi Wen × Taka Kawachi
12 September (Sat), 16:00–17:15

Fully booked. Thank you for your registrations.

▪️ Opening Reception|Saturday, 12 September, 17:30–19:00
Book signing with Feiyi Wen

9月12日(土)より9月20日(日)まで、ビジュアルアーティスト フェイイ・ウェン(Feiyi Wen)による日本初個展『correcting the wind』を開催いたします。本展では、新作を含む約15点の作品を展示するとともに、torch pressより刊行されるウェンにとって初となる写真集『butterflies are quicker than rock』のローンチも行います。

1990年に中国・北京で生まれ、現在ロンドンを拠点に活動するウェンは、2024年にシャネル・ネクサス・ホール(東京)で開催された二人展「Borrowed Landscapes(借景)」に参加するなど、国際的に活動の幅を広げています。


a butterfly
correcting
the wind

展覧会タイトル『correcting the wind』は、ウェン自身によるこの短い詩に由来します。風向きを変えることのできない小さな蝶が、それでも風を「正す」。蝶は風を受けながら、ただ流されるのではなく、絶えず羽ばたき、そのなかを動いていく。自分よりはるかに大きなものに働きかけようとする、そのほとんど無謀ともいえる試みは、私たちの力では制御できそうにないものと、どのように向き合い、そのなかで生きていくことができるのかという問いを投げかけます。

中国の哲学や文学、絵画において、蝶は古くから変容や無常と結びつき、異なる状態のあいだを移ろう存在として扱われてきました。ウェンの作品にも蝶は繰り返し現れ、写真集『butterflies are quicker than rock』と展覧会『correcting the wind』を結びます。小さく儚い蝶と、それを取り巻く広大な世界。その対照は、異なる時間や空間のスケールを同時に意識させます。

伝統的な暗室技法に加え、オルタナティブな写真技法や版画技法など、複数の手法を重ねながら、ウェンは作品を制作しています。中国の山水画や道教をはじめとする東アジアの自然観を背景に、その写真には可視と不可視、外界の風景と内なる感覚が重なり合い、自己と世界、見ることとそこに関わること、その境界は果たしてあるのかという思考へも私たちを導きます。

ウェンの写真の大きな魅力は、一見しただけでは捉えきれない朧げなイメージと、それでも目を離すことのできない不思議な引力にあります。絶え間なくイメージが現れ、瞬時に消費されていく現在にあって、その静けさは、ひとつの写真を見るために時間を使うという、ごく単純な行為をあらためて意識させます。一枚のイメージの前に留まり、そしてまた次のイメージへと移っていく。詩のなかの蝶のように、私たちもまた作品のあいだを行き来する。見ているうちに、風景との距離は次第に曖昧になり、外から眺めていたはずの私たちも、その時間や変化のなかにいることに気づかされるのです。

ポリー・バートン(Polly Barton)は、写真集への寄稿文『あなたは滝だ』のなかで、こう記しています。

「あなたを眺めては必然的に関わりを持ってしまうことに。あなたは必然的に二人称であることに。あなたはこちらとあちらの間の、どこかである。」

▪️フェイイ・ウェン
1990年、中国・北京生まれ。ロンドンを拠点に活動するビジュアルアーティスト、リサーチャー。ロイヤル・カレッジ・オブ・アートで写真の修士号を、UCLスレード美術学校で実践に基づくファインアートの博士号を取得している。彼女の制作は、東洋的なものの見方と、自然界に宿るかすかな詩情への深い関与に根ざしている。そのイメージは繊細で有機的、そして静謐に立ち現れ、知覚と省察、曖昧さが共存する観想的な空間を生み出すことで、文字どおりの再現=表象を超えていく。道教の二元論、東アジアの山水の伝統、そして文学的な感性に依拠しながら、ウェンは複数の手法とプロセス——とりわけ印刷技法に重きを置きつつ——を幾重にも重ね合わせ、自然のはかなさを喚起し、経験や形象、そして時と場所に潜むリズムとの親密な出会いへと観る者を誘う。国際的に発表を重ねており、近年の主な展覧会に Albion Jeune(ロンドン、2025年)、シャネル・ネクサス・ホール(東京、2024年)、Serchia Gallery(ブリストル、2023年)での個展・二人展がある。また、ハリバン・アワード(2021年)、三影堂撮影賞(2018年)、マグナム・グラデュエイト・フォトグラファーズ・アワード(2016年)、ライカ・オスカー・バルナック・ニューカマー・アワード(2015年)を受賞している。
 
▪️Feiyi Wen
(b. 1990, Beijing, China) is a visual artist and researcher who lives and works in London. She holds a Master’s degree in Photography from the Royal College of Art and a practice-led PhD in Fine Art from the Slade School of Fine Art, UCL. Her practice is rooted in a deep engagement with Eastern ways of seeing and the subtle poetry of the natural world. Her images are delicate, organic, and quietly rendered. They transcend literal representation by creating contemplative spaces where perception, reflection, and ambiguity coexist. Drawing on Taoist dualism, East Asian landscape traditions, and literary sensibilities, Wen layers together multiple methods and processes, with particular attention to printing, to evoke nature’s ephemeral qualities and invite intimate encounters with experience, form, and the hidden rhythms of time and place. She has exhibited internationally, including solo and duo shows at Albion Jeune, London (2025), Chanel Nexus Hall, Tokyo (2024), and Serchia Gallery, Bristol (2023), and has been recognised by the Hariban Award (2021), Three Shadows Photography Award (2018), Magnum Graduate Photographers Award (2016), and Leica Oskar Barnack Newcomer Award (2015).