Nidi gallery

ライカ犬のその後

2008.7.8

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昨日、西麻布のart gallery closetへ、アーティスト山本豊子さんの個展「The space-age Bachelorism,Even (宇宙時代の独身主義、さえも)」を見に行ってきました。山本さんとは友人を通して知り合いました。山本さんは博識高く、いろいろなことを教えてくれるお姉さんのようで、慕わせていただいています。

「宇宙時代の独身主義」???とは、、、。

1950年代、旧ソ連が打ち上げた無人の人工衛星Sputnik(スプートニク)。Sputnik2号には、『ライカ』という犬が乗せられたそうです。最初から、帰り道のない旅だったとのことで、胸が痛みます。、、、が、「もしかすると、ライカは、宇宙にひとり、独身生活を楽しんだのでは?」とのアイデアがこの個展のストーリー。このお話を聞いて、そんな風にライカが宇宙で謳歌していたら!なんて考えてしまいました。

インスタレーションのコンセプトは、「50~60年代の宇宙趣味の男性の部屋」だそうで、ギャラリーの中心にある、猫足のようなものが付いたバスタブ。猫足付きバスタブが好きな私は、その風変わりなバスタブに心惹かれました。ゴージャスではない脚が、どこか寂しげな雰囲気。その近くには、牛が放牧された映像。バスタブの白と黒の配色が、牛の模様にもリンクしていて、面白かったです。山本さんの映像作品は、「どこか」の風景ではあるけれど、この地球上に存在するのか、しないのか、不思議な感覚になる映像です。その映像は、一度見始めたら、止まらなくなりました。

また、特に印象的だったのは、この個展のために作られた「宇宙切手」。犬の絵が入った愛おしいデザインの切手は、あまりの精巧さに驚きました。12日(土)までの開催となるそうですが、みなさんも、ぜひ見に行ってみてください。art gallery closetは、西麻布にありますが、Nidi galleryと徒歩圏内です。お休みの日、赤坂や六本木をアートを楽しみながらお散歩するのに、最適だと思います。

帰り道、今日は「7月7日、七夕だなー」と空を見上げて想いを巡らせる一方、今も宇宙のどこかで、ライカが駆け回っているのかもしれないな、と不思議な気持ちになる一日でした。