Nidi gallery

元料亭『島崎』の和室にて

2008.9.20

facebookでシェア twitterでツイート このページのリンク

今日は久しぶりに晴れて過ごしやすい週末と言うこともあって、赤坂では”赤坂アートフラワー08″の地図を持って展示会場を探す家族やカップルを多く見かけました。爽やかな秋空が広がる日には、屋内を抜け出したい気分になりますね。

私も地図の載ったフライヤーを持って赤坂通りの裏道をウロウロと、、、。目的地は元日本料亭『島崎』です。『島崎』は、昭和30年頃から昭和55年頃まで料亭として営業されて、その後、オーナーの方がそのままの形でおいていたそうです。

お忍びでも使われていただろう料亭だけあって、街の中にさりげなく存在する『島崎』。中に入ると、昔、祖父母の家に遊びに行った時のことを思い出しました。床はギシギシ音がなり、畳はフニャと柔らかい。懐かしい昭和な日本家屋。

早速、「作品、作品、、、」と思って一歩進むと、窓も少なく照明が一切ないため、家の中は真っ暗。作品のある部屋を探す感じは、まるで”お化け屋敷”のよう。後ろの親子から聞こえた「ママ、入るの怖いよお」の女の子の泣きそうな声には、思わずクスっと笑ってしまいました。(ごめんなさい、女の子にとっては、本当に怖かったのだと思います。私でも怖かったぐらいですから。)

その暗闇の中に釘付けになる作品がありました。

松宮硝子さんの作品『Duquheapure(ドゥークーヒープー)』です。結晶でできた不思議な生き物のようなものと、それを取り囲む世界。古い和室が、まるで氷点下の世界のようでした。実際はガラスの作品ですが、飴細工とも思わせるような繊細さで、息を吹きかけるだけでも崩れてしまいそうな危うさと、キラキラ暗闇で光る姿に心奪われました。

作品を眺めながら案内の方とお話していたら、「松宮さんがワークショップをしている」という情報を入手。そして、松宮さんご本人が出てきて下さいました!

作品は今まで何度か拝見し、以前から関心があったので、ご本人とお話ができて嬉しかったです。自然でまっすぐな目をした素敵な方でした。アーティストにお会いするたびに思いますが、表現者というのは、その人自身がアートだなあ、、、と。本当に魅力的な方が多いですね。いつもパワーをいただきます。

そんな訳で、松宮さんご本人にワークショプの予約をさせていただき、次回、自分の好きなガラスを持って行き、それを使って作品作りをする(松宮さんが作る?)ことになりました。どんな作品ができるか楽しみです。また報告させていただきます。

トーチカの床の間に写された映像作品「IKEBANA」、青山悟さんの刺繍でできたリアルな作品、倉重光則さんの元料亭の雰囲気を大きく変えるライトアート、雨宮庸介さんの現実から離脱したようなパフォーマンスの映像、志村信裕さんの畳に驚く程の数の待ち針を打ち、そこに映像を移す美しい作品、、、など、元料亭『島崎』の和室にて、心の刺激をたくさん受けて帰ってきました。