Nidi gallery

“Abstract Butter”展

2012.12.31

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2012年も残りわずか。自宅の周りは妙にシーンとしていて、いよいよ新年を迎える空気が漂っています。

さて、こちら一見ピクセルのような、、不思議な模様にも見えますが、益永梢子さんが朝食のパンに絵を描き、食べた365日の記録です。

2012年最後の展覧会はギャラリー企画展として、このプロジェクト、益永梢子“Abstract Butter”展を開催しました。たくさんの方にお越しいただき、誠にありがとうございました!

ギャラリーに一歩足を踏み入れるとタイルの作品が目を引きます。こちらは展覧会の序章とも捉えることができます。

益永さんは、平面、立体、インスタレーション、、と様々なジャンルの枠を越えてコンセプチュアルな作品を制作されているアーティストです。

“Abstract Butter”プロジェクトの出発点は、こちらのタイルの作品。白い正方形のタイルにペインティングナイフで絵具を塗る動作が、毎朝食べる食パンにバターを塗る行為に似ていることを発見。ここから365日のプロジェクトが始まったのだそうです。日々欠かさず、海外に旅に行ってもどこでも続けられた作品の記録は、ひとつひとつは愛らしくも結集されるとトップ写真のように圧巻です。(目録として食材リストも。)

今回の展覧会では、来廊者の方々に益永さんがその場でライブペインティングしたアブストラクトな食パン作品を食べていただくというパフォーマンスも!益永さんが、様々な人のお腹に作品を送り込む訳です。最終的に形がなくなるというアート表現も、物事の本質に対する挑戦でもあり、疑問の投げかけなのではないでしょうか。

ライブペインティングでは、パンを選んでいただくところから始まります。

食材が画材のように並びます。時には注射器も登場!

美味しそうなアブストラクトアート。個人的にはクリームチーズの上にジャムが載っているのが好き。絵画で言うと、ニスやジェルメディウムを塗ったようですね。

概念・思考などを幅広い人に伝え、分かち合うには、難解な表現より、シンプルで身近な手法や言葉の方が伝わることが多々あると思います。難解なことをシンプルにわかり易くすることは、想像する以上にアイデアも精神力も才知も必要かもしれません。益永さんの“Abstract Butter”に出会った時に、まさにそれを体現されていることに心惹かれました。

また、益永梢子さんの“Abstract Butter” で、1年というサイクルに考えを巡らせる機会にもなると面白いな、と思い一年の最後に開催した展覧会でした。益永さん、楽しい展覧会を開いてくださって本当にありがとうございました。今後も益永さんの活動を心より楽しみにしております!(下画像は作品『Footsteps Drawing』の一部です。)

2012年、沢山の方がNidiにお越しくださったこと、心よりお礼申し上げます。そして、素敵な展覧会や楽しいイベントを開いてくださった作家・デザイナーのみなさまにも大変お世話になり、誠にありがとうございました!

2013年もNidi galleryをよろしくお願いいたします。